舌の癖とMFT

みなさん、今日は。
たいへん久しぶりに、投稿します。いつもと違って、少しばかり専門的なお話になります。眠くなったらゴメンナサイたらーっ(汗)

さて、先月の投稿にも少し触れられていましたが、本日お話しするのは舌の癖についてです。専門用語ではそのまま、「舌癖(ぜつへき)」といいます。
舌癖については、歯並びを悪くする原因として以前から注目されているものの、実際にどのように改善するか?という点については大きく取り上げられていない現状にあります。それは、おそらく、以下の2つの点が大きな原因でしょう。
1.トレーナーの不在
舌自体の動きが割と複雑であって、複雑であるが故にトレーニングする方法が多種多様に及ぶため、トレーニングをする側の経験と技量が必要です。実際の舌の動きがどのような問題を起こしているのか見定めて、個々人にあった適切な指導をしなくてはいけないため、かなりの診断力が必要ですね。
2.トレーニングを受ける側(患者さん)の忍耐力
舌の動きの癖のために歯並びが悪くなっているのが指摘されるのは主に小さなお子さん(未就学児)であったり、小学校低学年であることが多いですね。こういったお子さん達が、歯並びの悪い原因を心から理解するのは非常に困難です。ですから、実際には舌の動き方だけに着目して練習を重ねるのですが、上手く出来ているかどうか、改善されたかどうか、自分ではわからないのでだんだん練習するのが嫌になってきてしまいます。いわゆる、「モチベーション」の低下です。このモチベーションを維持し続けるにはたとえ大人でもかなりの「忍耐力」が必要なのです。

上記の理由から、舌癖の改善訓練はとても難しいのが現状です。歯並びを悪くする原因のうち、お口の環境によるものは舌だけではなく、唇や頬の筋肉も大きな要素なのですが、これらを改善するトレーニングが「MFT」というものです。日本語にすると、「口腔筋機能訓練」ということになります。
それでは、MFTの実際のお話の前に、お口の中の構造を説明することにしましょう。今回は唇や頬の筋肉のお話は省き、舌の動きだけに注目することにします。
図説.jpg

上の図は、人間の上あごと舌の状態を示した図です。歯があると舌の状態がわからないので全部抜いてしまってあります(笑)ご覧の通り、上あごの中央部分に舌がすっぽり収まるように口は出来ています。この中の構造物では、食べ物や飲み物を飲みこんだり食べ物を塊にしたりするのに舌が使われ、自分では意識していないうちに非常に複雑な動きをしてそれらの仕事をこなしているのです。しかし、その動かし方を私たちは誰に習うわけでも無く、自然に身につけているわけです。と、すると、自然に好きなように動かしている状態が、実は間違っていたりもするわけです。おそらく、大多数の人はこんなことすら想像したこともないでしょう。
では、次回は、この舌の動きが歯並びに実際にどのような影響を与えるか、観ていきましょう。

by KOICHIRO

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